ジェンダー・ウォー 第3回 母子心中から父子心中へ

この間「親子断絶防止法」をめぐる議論の中で、週刊金曜日をはじめ、別居親ヘイト、男性ヘイトがまき散らされた。こういったヘイトには、デマがセットである点で、民族差別や部落差別に基づくヘイトと同根である。 週刊金曜日の別居親ヘイトの企画で、冒頭に据えられた弁護士の斉藤秀樹は、民法766条に「面会交流」の文言が明文化された結果、「現在、家庭裁判所では、別居親から面会交流の申立があれば原則と…

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ジェンダー・ウォー 第2回 「親子断絶防止法」、何が問題?

この間、「親子断絶防止法」という法律の対応に振り回されている。 例えば、「週刊金曜日」は「子どものため? 親のため? それとも……『親子断絶防止法案』は誰のためのもの?」とタイトルを振って、7ページも割いて特集している。冒頭は「問題のある別居親のための法律は必要ない」という弁護士の斉藤秀樹の論文を載せている。びっくりした。 たとえば、「問題のある部落出身者のための法律は必要ない」…

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ジェンダー・ウォー 第1回 「ジェンダー・ウォー」日本版

ぼくは2007年に子どもと引き離されて、2年半子どもと会えなくなり、その間子どもと離れて暮らす親たちとともに運動を始めた。運動を始めてから今年で9年、当事者になってから10年になる。1歳と4歳で引き離された娘は11歳と14歳になっている。娘と会うのは裁判所の決定で2カ月に一度4時間。上の子は元妻の連れ子でその子とも裁判所の決定で会っていたのだけれど、会いに来なくなっている。その間調停・審…

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