事務所を開いてから、月に一回のペースでやっていて
5人から10人の人が集まって来ていたのだけれど、
この日はついに、10人以上が集まって狭い事務所のイスが
足りなくなった。一人は階段で座っていた。すいません。
長年会えていないと、このまま子どものことを忘れてしまったほうが
楽ではないだろうか、と悩むようだ。
「それがほんとうにできるなら楽ですけどね」
とこれまでの経験を話してみた。
どうも多くの親がそうしようとしてみて、
結局できなくて、ぼくたちのもとを訪問することが少なくない。
そして、同じ立場の親たちの様子を見て、
くじけそうになりそうな気持ちをリセットして、
また新たに取り組んだりするようだ。
「子どもとの関係を切るかどうか悩むんじゃなくて、
会えていなくても、何ができるかを考えたほうがいいんじゃないでしょうか。
結果的に、それで会えないということが続いたとしても、
仮に親子関係を再開できた場合、それは子どもにとって、
とてもプラスになることだと思う。
会えない間も、あなたのために、これだけのことをしていた、
と言えて、それをみせられるのだから」
もちろん、また会いたいと思って、そうしようと思ったら、
できることはたくさんある。
この記事へのコメント
hisdaddy
弁護士相談では連れ去られた親の悲痛な心情などお構いなしに、絶望的な現実を教えてもらえ有効な対策はありません。
宗像さんや先輩当事者の方々からのアドバイスは、同じ痛みを知っている方からのものなので、感情的にも受け入れやすく、現状の方の枠組みに従っていては負けるしかないなかで、知恵を絞って集めて共有されていることが素晴らしいと感じました。
貴重なお時間をありがとうございました。
あおやぎ君
弁護士は勝ち負けでどうしても考えますから、
裁判や調停で勝つことが目的ではないわけですから、
行き詰ったら別のやり方をいっしょに考えればいいわけです。
またお越しください。