家庭裁判所は中立なところか?

答えはNOだ。

今日は東京家庭裁判所に付き添いで行った。
東京家裁には何度も言っているのに、
事件の案件の支援で行くのははじめてだった。

今日の人は弁護士が最初いたけれど、
次回では自分でやることになり、
それまで弁護士相手なら質問に答えていた相手方弁護士が
まともに対応しなくなり、調停委員も何も決まらないまま
相手方を帰らせたりして、もう2回も調停を空費していた。
もちろん、相手方は連れ去りの既成事実を積むことができ、それで断絶が長引き、
そうなるとご褒美で裁判所から相手方に親権が与えられる。
相手方は家事事件を扱っている森公任の弁護士事務所の面々。
最近事例を見ていると、弁護士は相手が素人だと思うと
無視や恫喝、揚げ足取りは平気ですることが少なくない。
それで挑発に乗ると、「対立が強い」で会わせない理由にされる。
弁護士たちはそういうパターンをよくわかっている。

相手方からは何も言ってこないので、
引き伸ばし作戦見え見えで、その父親は怒って
とにかく子どもと会う設定をするように頼んだわけだけれど、
調停委員は相手から何の要望も伝えて来ず、
「信用してもらってないようだから」とむくれる、
とこれもよくあるパターンだった。

そもそも当事者は裁判所が信頼できるところと思って来るのが普通だ。
(もちろんビギナーに陥りやすい間違いだが)
しかし、疑問を言えば「信用してないようだから」というのは
日本語に翻訳すれば「言うこと聞かなければ不利になる」と
言っているのと同じだ。
収拾がつかなくなったときに立場が上だと思っている人間が使う常套句だ。

父親は施行面会でも何でもいいので日程のアレンジを願っただけだが、
6月末に「忙しいから」という理由で日程をアレンジされそうになって、
びっくりした。そんな理由が通じるなら、一年先でもいい。
どのくらい忙しいのか予定も知らされていない。
その上、どういう見通しでこの調停を収めるのか見通しも示さない。
どうするつもりか、と聞けば、「信用されてないから」となる。

言ったことを伝えるだけなら、向こうの言ったことは全部伝えないとならないし、
こっちの言ったことも全部向こうに伝えないとならない。
しかし父親が伝えられているものはこれまでの調停では何もない。
引き離し、という結果だけが現象としてもたらされている。

こういった場合、
向こうが断絶したい、こっちが当たり前に父子交流がしたいとあって、
どちらの考えを裁判所が「子どもの福祉」と考えるのか考えを示さなければ
中立とは言えない。
少なくとも、裁判所の建てつけでは、法に基づいた判断や運用が中立
となっていなくてはならず、民法766条の趣旨に基づき、
父親が父子交流のアレンジを希望するのは法を尊重した主張だ。

もし親子断絶が子の福祉というのであれば、
どういう法的根拠でそう考えて、一方の断絶をもう一方に
押し付けるのか、それを明示しなければ中立とは言えない。

したがって、この日の調停は中立の調停とは言えず、
少なくとも、法に基づいたものとも言えない。
つまり公務員の職権濫用行為にほかならない。

この日父親がわけがわからないことだらけなので
いろいろ聞くと、「私たち中立ですから」と
調停委員は答えたという。
中立と言えば中立になるなら、世の中もっと平和になってるって。
魔法使いじゃないんだから。

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