男女平等が笑わせる

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 子どもと引き離されて今年で10年になる。自分の子どもと引き離される痛みは経験してみなければなかなかわからない。それを表現すれば、「家父長制の復活」や逆に「男がメソメソして」という批判を受ける。
 憲法24条の右からの改憲の動きに対して、別姓や婚外子などの問題を取り上げ対抗することはあっても、養育権の問題はタブーのようだ。夫婦同姓の強制が、男女どちらの姓も選べるから違憲ではないと言ったところで、実際には男の姓(97%)に合わせられる女性が理不尽と感じるのは想像がつく。単独親権の強制は、女性の親権取得率が8割(裁判所では9割)であっても、どちらの側も親権を得られる可能性があるから24条違反に当たらない、と言うのだろうか。「権利ばかり主張して」と別居親の運動を煙たがる人たちに「そうですか、ぼくはたまたま男で父親ですが、自分の権利を言えない身分ですね」とメソメソ言う。男女平等が笑わせる。(宗像 充)
(第13期「反改憲」運動通信No2、談論暴発)

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