選択的共同親権は意味がない

 先日、某大手新聞社からkネットに別居親当事者を紹介してもらえないかと取材依頼のメールが入った。これまで当事者を紹介してほしいという連絡は度々あったが、いきなりメールで依頼するということはなかったので、メールにあった携帯番号に電話をした。というのは、当事者の実情を広く知ってほしいという思いはあっても、別居親への偏見もある中、紹介した当事者が傷つくような安直な両論併記の記事になることがあるからだ。…

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別居親の子育て

 この連載を始めたのは、一年ほど前、親子断絶防止法という略称の法律案が国会への上程がもくろまれたとき、この法律に反対するために、「子どもに会えなくなった親がおかしい」「会えない親に原因がある」という別居親や男性に対する攻撃が、大量に世間にではじめたのがきっかけだ。 こういった攻撃は、子育てを担うのは女性、別れた親子は会わない方が子どもが落ち着く、別れた父親は母親側の家庭の安定を乱すべきではない、…

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子どもの奪い合いと子どもの意思

 2月、一昨年9月に申し立てていた親権者変更の裁判で、二審東京高裁の決定が出た。結果は現在の隔月4時間の子どもと過ごす時間が、毎月4時間に変わった。回数は回復したものの、一審で出ていた毎月8時間という決定を覆して時間は減っていたから正直がっかりした。 親権者変更については、元妻が別れた後に結婚して子どもが養子縁組され、子どもが「新しい家庭の子ども」とされたことから、数年前の最高裁の決定によって認…

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